トップページしらかわ地方の人 >佐藤 一郎さんへ取材


塙町のダリア園・佐藤一郎さんにお話をうかがいました。
佐藤さんは塙町の温泉宿泊施設「湯遊ランドはなわ」に併設された「ダリア園」に勤務して12年になります。当初はダリア園の管理をしていた先輩の作業の手伝いをしていたそうですが、まもなく先輩が退職し、残された佐藤さんは同僚の方とダリア園を守り続けています。現在では作業全般の責任者としてダリア園の管理を行うほか、ダリアを交配し新種の開発も行っています。ダリア園は毎年8月から10月末にかけて開園され、300種5000株の色とりどりのダリアが楽しめます。今年は塙町制施行60年の事業としてダリア園がリニューアルされ、多くの来場者で賑わいました。

↑佐藤さん

ダリアはもともとメキシコなどで自生してるキク科の多年草で、江戸時代(1843年)にオランダから長崎に持ち込まれました。
当時、色とりどりの鮮やかな花を咲かせるダリアは「テンジクボタン(天竺牡丹)」と呼ばれ、その貴重さ・可憐さから大切に囲われるように栽培されていました。他人に株分けをしたくないので、有毒であるという嘘の情報が広められたそうです。

↑佐藤さんお気に入りの品種「紅」

佐藤さんは毎年約15種類の新種のダリアを生み出すそうですが、種が安定した状態になり正式な名前がつくまでには4~5年かかるそうです。ダリアの栽培や新種を作るにあたり本で調べたり、実際に栽培されている方に会いに行ったりして勉強しているそうです。

↑震災後、未来への希望を込めて命名された「復興のひかり」

佐藤さんは周囲から「花を見るのが仕事でいいね」とよく言われるそうです。しかしその仕事は、園内のダリア全ての葉・茎・根本・花びらなどに異変はないか、一本一本注意深くチェックしなければならない大変な作業です。ダリアはウイルス・カビ・雨や気温、さらには人が触れることでも病気にかかってしまうデリケートな花で、作業に使うハサミなどの道具も消毒してから使用するなど、細心の注意を払って作業をおこなっています。
ダリアの新種については年々開発が進んでいて、色・形・大きさなど様々な流行があるそうです。佐藤さんは「いつも同じようなダリアでは飽きられてしまうので、流行を先取りできるような新種を作り続ける必要があると感じている。異なる品種を交配させて種をとり、翌年にはその種を育てるという作業を毎年繰り返す。思いどおりの特徴を持ったダリアにはなかなかならないが、予想外にいいものができたりするところがおもしろい。」とお話いただきました。

お忙しい中、取材を受けていただきありがとうございました。