トップページしらかわ地方の人 >清水 大翼さんへ取材


鮫川村の酪農家、清水大翼さんにお話をうかがいました。
清水大翼さんは2年ほど前から鮫川村でジャージー牛を飼育しています。ジャージー牛は英仏海峡に浮かぶ小さな島「ジャージー島」原産の牛で、主に乳牛として世界中で飼育されています。
清水さんは小さい頃から動物が好きで、大学では人と動物の共生について学び、在学中に牧場研修を受け、大学4年生の時には北海道の牧場で研修しました。
大学卒業後、北海道で2年間本格的に酪農を学び、1年が過ぎる頃に「東日本大震災」が発生しました。福島県内の風評被害や不安があるなか、「後悔したくないし、だめならまた考えればいい。」と清水さんは福島県に戻る決意をして、 古殿町の中瀬牧場で働き、現在は鮫川村で酪農を経営しています。

↑ジャージー牛

清水さんは福島に戻り新しく酪農を始めるにあたり、他にはない牛乳を生産し差別化を図りたいという考えから、群馬県にある日本で最古の洋式牧場「神津牧場」より全国でも飼育頭数の少ない「ジャージー牛」の仔牛を20頭購入しました。(全国乳牛飼養頭数のうち約0.6%)
鮫川村の山林を切り開き、牧草も自ら生産しています。 現在、ジャージー牛は26頭となり、そのうち6頭が仔牛です。生乳は朝夕2回搾り、一頭16~17リットル(一日当たり)、全体で約200リットルの生乳が生産されます。ジャージー牛はホルスタインに比べて体が小さく、乳量も約3分の2程度と少なめですが、乳脂肪分やタンパク質、カルシウム、ビタミンが多く含まれ、コクのある味わいが特徴です。清水さんのジャージー牛の乳脂肪分は1月に計測したもので5.1%だったそうです (同時期のホルスタインは約3~4%)。また脂肪球も大きいため、バターに適しています。
現在は牛乳としてのみ出荷していますが、このコクのある味わいを活かしてジャージー乳でソフトクリームなどの加工品も作りたいと考えているそうです。

↑清水さんと子牛

清水さんは飼育牛の特徴や性格を全て把握しているそうです。 「顔も模様も性格も一頭一頭ちがいます。」と清水さんは笑顔でおっしゃいます。他から牧場を見学に来られた方には、おだやかで人なつっこいと感心されるそうです。牛の話をする清水さんの言葉や動作からは、とても大切に育てている様子が感じられました。

↑清水さんに甘える牛

清水さんは「僕も牛たちも落ち着いて暮らせて、幸せになれたらいいと思っています。ここに遊びに来て、楽しい・癒されると思えたらいいですね。みんなが幸せで笑顔になれる牧場にしたいです。」とお話くださいました。
お忙しいなかお時間をいただきありがとうございました。