泉崎村にある「直売カフェ こころや」は、「社会福祉法人こころん」が運営する、すべての人がこの地域で安心して暮らせる豊かな社会を目指した、障がい者の就労支援施設として2006年にオープンしました。
 「直売カフェこころや」には農産物直売所とカフェがあり、直売所では、近隣農家の生産した新鮮な野菜はもちろん、共同作業所で作られた、地元食材を活用したお惣菜や加工品などが販売されています。また、直売所の奥にはカフェが併設されています。
 今回は「こころや」の、鈴木寛所長にお話をうかがいました。鈴木さんは、以前は20年以上にわたり、ホテル業界でお仕事をされており、現在のお仕事を始めて7年目になります。

↑直売カフェこころや所長 鈴木寛さん


 鈴木さんが「こころや」で仕事を始めて半年がたった頃、東日本大震災が発生し、それまで順調に伸びていた売上は、震災前の約10分の1まで激減してしまったそうです。震災をきっかけに、安心・安全なものをお客さんに提供したいと考え、有機栽培・減農薬・無農薬・風評対策について独自に学ばれました。
 しかし完全な無農薬栽培のむずかしさや農薬の残留期間、化学肥料・有機肥料を使用した野菜の味の違いなど、様々なことを調べるうちに、「無農薬であっても虫食いだらけのものや、病気のものばかりでは販売すらできない。それでは生産者・スタッフ・お客様の誰も喜ばない。」と考え、まずはお客様に喜んで買ってもらえる野菜の販売を行おうと考えました。そして現在のような、農薬の使用を最低限まで抑え、虫食いの少ない安全で美しい野菜を、種類豊富にそろえて販売するスタイルが確立されていきました。
 直売所で農作物が売れると、生産農家は農作物の種類を増やし、安心なものが豊富に揃うことで、さらにお客さんが増えていきます。お客さんが増えることで、障害を持ったスタッフが自ら販売時に何をしたら良いのか考える機会が増えたり、売上増という形で目に見えて成果が上がることで、生き生きとしてきます。このような事の積み重ねによりにより、平成25年ごろからは売り上げが伸び、現在は震災前以上の売上げがあるそうです。

↑旬のものを中心に、新鮮な野菜が数多く並ぶ


 鈴木さんは、「直売所の運営、生産農家とのかかわり、障がい者の労働支援を通して、人と人との繫がりの大切さを強く感じます。人と人との関係性・気持ちで成り立っている部分がとても大きいから、相手を思いやる心がとても大切。」と感じていらっしゃるそうです。さらに、「お客様や生産農家の方など、地域の人の輪を広げ、繋げることが自分たちの役割だと思っています。また、地域の人達に助けてもらっていることに感謝し、この感謝の気持ちを色々な形でお返しできたらと思っています。」とお話しいただきました。

安全・安心のお野菜・お惣菜・加工品が並ぶ「直売カフェ こころや」に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

お忙しい中、ありがとうございました。

↓HPはこちらから